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多島海の船乗り 〜オランダの登場〜
 序章/海の乗り物
第一章/ピニシの航海
第二章/海の民 ブギスとマカッサル
第三章/やって来たオランダ
第四章/海民の土地
インドネシア = スラバヤ、スラウェシ島(ウジュンパンダン、タナベル、ビラ、アラ)
オランダ = アムステルダム、ホールン
収録「世界遺産」 インドネシア=ボロブドゥール遺跡
 ポルトガルやオランダが来る以前から、アジア多島海にはイスラーム港市が栄え独自の交易圏ができていた。島々は船で結ばれ、優秀な造船術と航海術を持つ海の民ブギス・マカッサル族がアジアの海を走り回っていた。そこに、勢いの衰え始めたポルトガルに代わってオランダが、香料貿易の独占を図って進出する。海の民はオランダに背く者、従う者に分かれ戦い始めた。

 アジアの海民は、大航海時代を築いたヨーロッパの航海術に劣らぬ技術を持っていました。第10巻では、インドネシアの木造貨物船ピニシの航海に同乗。誇り高きブギス族の船長と若い船員たち、そして港に集まるナマコなどの海産物を通して、アジアの海民の歴史と今を伝えます。ピニシの造船所では、図面を持たず経験と勘で作業する船大工たちを取材。船大工の結婚式も、棟上げ式も伝統に則り行われていました。そして、インドネシアを武力で制したオランダ人ヤン・ピーテルスゾーン・クーンの残虐さに触れます。ナツメグ園主はオランダ軍人の子孫でした。