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スワヒリの海へ 〜マングローブの中の繁栄〜
 序章/アラブがやって来た
第一章/黄金都市の残影
第二章/ザンジバルの盛衰
第三章/インド洋の船乗り
第四章/インド洋横断へ
タンザニア = キルワ、ザンジバル、ペンバ島
ケニア = モンバサ、ゲディ、マリンディ
収録「世界遺産」 タンザニア=キルワ遺跡、ストーン・タウン(ザンジバル)
 インド洋は、大航海時代が始まる以前からアラブやインドの船が盛んに行き交う一大交易圏だ。アラブ人が支配する王宮もあった。ヴァスコ・ダ・ガマはアフリカ東海岸を北上し、アラブとアフリカの文化が混ざったスワヒリ世界に接する。そして、インド洋をよく知る水先案内人を得て、一気にインド洋を渡った。後にやって来たポルトガル人は、この地で幅をきかすアラブ商人と対立。またもやイスラーム教徒との抗争が始まった。

 第6巻は、マングローブが繁る蒸し暑いインド洋が舞台です。沿岸にはアラブとポルトガルの要塞が立ち並び、かつての闘いの海を思わせます。ザンジバルやモンバサの港には、今もインド洋交易を担うアラブやインドの船乗りたちが集まっています。木造帆船ダウに乗せてもらいました。季節風に従い、荷物があればどこへでも航海するその姿は、昔と変わりありません。そして、ここにも奴隷商人の歴史がありました。敬虔なイスラーム教徒も、どこかアフリカの香りがする色彩に包まれ、鮮やかなスワヒリ文化を作っています。