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海賊か商人か 〜インド洋の支配者たち〜
 序章/手強い相手
第一章/満載されたスパイス
第二章/ガマをめぐる論争
第三章/グジャラート商人
第四章/船乗りの夏休み
インド = コーチン、アレッピー、カリカット、ゴア、ディウ、ジャムサラヤ
収録「世界遺産」 インド=ボム・ジェズス聖堂、総督門
 1498年5月、ヴァスコ・ダ・ガマはインドに到達。インド西海岸を支配するイスラーム教徒の王に交易を申し込み、念願の香料を手に入れた。続いてやって来たポルトガルの航海者たちは、インド洋貿易の独占を図り海岸地帯に次々と要塞を築いていく。キリスト教も広められた。まさにヨーロッパによるアジア戦略の始まりだった。ディウ、ゴア、ダーマンの各都市は1962年解放されるまでポルトガルの植民地であった。

 第7巻では、ガマのインド到達から、アルブケルケという新しいポルトガルの提督登場により、アジアに基盤を確立していった大航海時代の歴史を語ります。ヤシの繁る水郷地帯ケラーラでは、ヤシの繊維から様々な物をつくり出す職人たちを取材。ここでは、船も釘ではなくヤシの繊維で縫合して作られています。ポルトガルの植民地だった町には、植民地解放闘争に参加しガマのインド到達500年記念を強く反対する反ポルトガルの住民と、今でもポルトガル語でミサをする親ポルトガルの住民に会いました。港では、東アフリカで会ったダウ船の船乗りと再会し、家族と過ごす船乗りたちに話を聞きます。大航海時代ヨーロッパが求めた産物は、今も活気あふれる香料問屋や絣工房、造船所で生きています。