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欲望の海岸 〜奴隷と黄金の季節〜
 序章/海の鎖
第一章/浜辺の日々
第二章/黄金にまみれて
第三章/乱舞する精霊
第四章/闇の奥へ
セネガル = ゴレ島
ガーナ = エル・ミナ、クマシ
トーゴ
ベニン = ウィダ
収録「世界遺産」 セネガル=ゴレ島
ベニン=アボメイ
 大航海時代は、史上最大の罪といわれる奴隷貿易の始まりでもあった。15世紀、黄金と奴隷を求めるヨーロッパの船団が熱帯西アフリカに押し寄せた。ポルトガルはギニア湾沿岸にも要塞を建造し、奴隷貿易の拠点とした。奴隷はここからアメリカ大陸やヨーロッパに連れ出されたのだ。内陸には、奴隷貿易に加担して人間とヨーロッパの大砲を交換した王もいた。

 第4巻では奴隷海岸、黄金海岸を訪ね、ヨーロッパ人の欲望の歴史を明かします。今も残る奴隷の収容所、奴隷をつないだ鎖や足かせ、奴隷の積出し港は、悲惨な歴史を彷佛とさせます。数々の精霊たちを信仰する熱帯西アフリカの人々。奴隷たちは、南アメリカやカリブ海の島々でも故郷の宗教ブードゥーを信仰しました。ブードゥー教の発祥地ベニンでは、1年に1回ブードゥー教の祭りが盛大に行われます。この日、奴隷として売られた先祖の魂や精霊が浜に集まり、人々は歓喜の歌と踊りに沸き上がります。内陸では黄金王国の遺産を紹介します。