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喜望峰を越えて 〜出会いの始まり〜
 序章/白人の土地
第一章/楽園の闖入者
第二章/二人の航海者
第三章/人のモザイク
第四章/石の王国
南アフリカ = セント・ヘレナ・ベイ、ケープタウン、喜望峰、モッセル・ベイ、ダーバン
ジンバブエ = グレート・ジンバブエ
モザンビーク = ベイラ、ソファラ
収録「世界遺産」 ジンバブエ=グレート・ジンバブエ遺跡
 大西洋とインド洋を結ぶ喜望峰。ポルトガル人ディアスの船団はついに喜望峰を越えた。が、その先の海を恐れた船員たちの反乱で航海を断念。続くヴァスコ・ダ・ガマこそ、喜望峰を迂回しインド洋を北上した初めての男である。ガマが初めてアフリカ大陸に上陸したのは南アフリカの先住民コイ・サン族が住む土地だった。ヨーロッパ人とコイ・サン族との交流の始まり、それは植民地化の前触れでもあった。やがて、オランダは南アフリカを植民地にし、香料の産地アジアを目指す。

 第5巻では、大航海時代がもたらした白人と先住民のいびつな力関係の歴史に触れます。冷たいベンゲラ海流が流れる南アフリカ大西洋岸には、ガマが食糧として捕獲したペンギンやオットセイが群れ、温かいインド洋の海との違いを際立せています。南ア名産ワインを作るブドウ畑では、今も白人に雇われて働くコイ・サン族に会います。黄金交易で栄えた内陸の王国はグレート・ジンバブエ遺跡を残しました。遺跡からモザンビークの海岸へ、かつて黄金を運んだ道を辿ると、ポルトガル要塞の残骸がなんと海中から出てきました。