T O P 第1巻 第2巻 第3巻 第4巻 第5巻 第6巻 第7巻 第8巻 第9巻 第10巻 第11巻
拡大写真へ

(拡大写真へクリック)
風下の国 〜東へ!香料を求めて〜
 序章/海の王国
第一章/マラッカ陥落
第二章/ナツメグとクローブ
第三章/王宮の一日
第四章/残照
マレーシア = マラッカ
インドネシア = バンテン、バンダ島、テルナテ島、アンボン島
               フローレス島(マウメレ、ララントゥカ)、ソロール島
 西はインド洋、東は中国、東南アジア、琉球から様々な交易品が集まった国際港市マラッカ。1511年ポルトガルはこのマラッカを陥落させ、クローブとナツメグの原産地香料諸島へ邁進した。同時にキリスト教も布教される。ポルトガルの王マヌエルは自分はアジアの王でもあると宣言。ヨーロッパの野望と商売と宗教が、確実にアジアを掴もうとしていた。

 第9巻では、マラッカ王国など東南アジアに栄えた王国の盛衰と、香料をめぐって西洋とアジアが対峙した歴史、そしてポルトガルがアジアに残した影響について語ります。ポルトガルの音楽を源とするクロンチョン音楽を聴き、香料諸島といわれた島々を訪ねます。島々はナツメグとクローブが香る季節で、その収穫方法や売買の様子を取材。フローレス島の女性たちは、ポルトガル人がインドからもたらしたという絣の技術を継承していました。古いポルトガル語でミサを行うのも女性たちでした。この地域で布教したフランシスコ・ザビエルは今も慕われています。一方、イスラーム教を信仰するテルナテ島では、イスラーム断食明けまじかの夜、王は御輿に乗って礼拝に出かけました。王宮の宝物、ポルトガルやオランダから贈られた武器や冠も紹介します。偶然出会ったヴァスコ・ダ・ガマさん。その家系図をたどると、なんとあのヴァスコ・ダ・ガマの子孫に行き当たりました。